ガリレオ温度計っていう温度計があるのですが、これについて事故が発生しているようなので書いておきます。
引用元:ガリレオ温度計が割れて化学やけど(報道発表資料)_国民生活センターより
まず、上記サイトにある、事故の事例報告によると、
『1歳女児がガリレオ温度計を手に取っていたところ、転倒したため、ガリレオ温度計の中の液体を浴びてしまい、救急車で搬送されてきた。やけど(熱傷)II度、色素沈着があり、約5日間入院した。インターネットで販売店の広告を見ると、『無害・安全』と表示されているが、何の液体か書かれておらず、どのような対応を取ればよいかわからない。』
とのことです。
また、他の報告では、
『ガリレオ温度計の先端を子どもが触ったところ、割れてしまい、中に入っていたヌルヌルの液体を浴びた。』
『足などは洗わなかったところ、約1時間後に赤くただれてきた。服も灯油臭さが取れなかった。』
『救急病院に行って薬をもらい、販売店に液体の成分を聞くよう言われたが、販売店はなかなか連絡をくれなかった。箱に注意表示はなかった。』
とのことで、ガリレオ温度計の、あのシリンダの中身には結構な成分が含まれているようです。
また、同サイトによると、
『多くの銘柄からは石油系ドライクリーニング溶剤や灯油にも含まれている成分が検出された。これらの液体が数時間程度皮膚や衣服に付いたままにしておくと化学やけどを起こす危険性があると考えられた。』
とのことです。
そして、これら製品の注意書きについて、国民生活センターさんが『インターネット等で購入できた8銘柄』について調べたところ、
『製品に使われているガラスの破損に対する注意表示のないもの』
『液体の成分名とガラスが割れて中の液体に触れてしまったときの対処法が記載されていない』
ものがあるとのことです。
この事例から考えると、注意表示が徹底されていないようなので、入手の際は注意が必要だと思われます。
また、同サイトでは問題点として、
『ガリレオ温度計が割れて化学やけどの事故が発生した際、中の液体に関する表示がないため、消費者はもちろん、医療機関でもどのような対応を取ればよいか判断できない』
『直接皮膚に触れるとどのような危険性があるのか、また、触れてしまった場合にどのような対応を取ればよいのかなどについて記載しているものはほとんどない。』
ということを挙げておりました。
また、『消費者はもちろん、医療機関でもどのような対応を取ればよいか判断できない点が最も問題となる。』
とも書いてありました。
これは私の私見ですが、事故事例の事象が発生した時、対処方法が分からない場合があるので、場合によっては軽傷で済むところが、比較的重傷となってしまう場合があるかもしれないのかなぁ、なんて思いました。
化学変化は時間との勝負で、いかに中和するか、または希釈(あるいは薄めるか)で反応の度合い(あるいは速度)が違ってくる、という印象は持っています。
最後に、同サイトでは消費者向けに下記を注意するように促していました。
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消費者へのアドバイス
* 購入する際は液体の成分などの表示がきちんとされているものを選ぶこと
* 子どもが触れないよう注意すること
* 条件によっては引火する危険性があるので、火気や暖房機器の近くで使用しないこと
* 転倒しないよう固定するなど、何らかの工夫をすること
* ガリレオ温度計が割れ、中の液体が皮膚に触れてしまったら、十分な流水ですぐに洗い流すこと。もし、衣服にかかった場合は、速やかにかかった衣服を脱ぎ、十分な流水ですぐに洗い流すこと。また、必要に応じて医療機関を受診すること
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これから購入を考えられている方、すでに購入されている方は注意した方が良いようです。
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