松井冬子さん、という方をご存知でしょうか。
かく言う私も、2008年4月20日放送、NHK教育のETV特集「痛みが美に変わる時」という番組を観て、初めてその方の存在を知ったのですが・・・。
この番組だって、特別注視していた訳ではなく、たまたまチャンネルをクルクル回している時に、なんだか、とっても綺麗な女の人が映っていたんで、つい、チャンネルを回す手か止まってしまったんですね(やはり、それなりの性別ですから、私も・・・)。
で、番組自身は、チラ見程度しか拝見しておりませんが、松井さんの作品が映っていました。
その時、映っていた絵は、まぁ、グロい表現で申し訳ないのですが、言うなれば「内臓出てる」系の絵でした。
で、その作品を観た時、まず一番初めに思い出したのが、メキシコの、これまた女流画家で、結構「内臓出てる」系の絵が印象的な、フリーダ・カーロさんでした。
ちなみに、原作:愛英史さん、画:里見桂さんの漫画、ゼロ(24)なんかをご覧になられると、フリーダ・カーロさんが、どのような方であったのかを知ることができるのではなかろうかと思います。
また、フリーダ・カーロさんの作品は、こちらでご覧になることが出来ます。
で、絵の話に戻るのですが、こう言う痛々しい絵は余り見たくはないなぁ、って思います、私的には。
しかし、絵自体の表現的には綺麗な部類に入るんじゃないかと思うからかも知れませんが、なんか目を背けたくなる、ってほどグロい訳でもなんですよねぇ。
正視に堪えられる以上、ついつい見てしまうのですが、なんだか、自分の中で、なんと言って良いか分からない、感情なのか、気分なのか、が湧き上がるような感じはします。
ところで、番組中、上野千鶴子さんという方が松井さんの絵について解説をされていたのですが、この時、
「ジェンダー・ペイン」(性別的な痛み)
と言う言葉を使われていました。
これは、「女性にしか分からない痛み」が松井さんの絵には表現されている、ということを言い表しているのだ、とのことでした。
確かに、フリーダ・カーロさんにしろ、松井さんにしろ、私が知っている範囲で、このような絵を描かれるのは女の人でしか無いってのは確かです(まぁ、そんなに絵画を見ている訳ではありませんが)。
で、私的には、どんな痛みかは分かりませんが、なんとなく手がかりとなるような話はきいたことがありますので、最後に紹介しましょう。
飲み会の時に居た、看護学校に通っていた女の人達に聞いた話なんですが、看護の研修って外科手術に立ち会うことがあるそうなんです。
で、当然、切開して中身を見ることもあろうかと思いまして、私は興味本位で、「気持ち悪くない?」的なことを質問したところ、「神秘的だ」という回答が返ってきました。
まぁ、そんな話をしていたらば、何故か部屋に蛾の大群が飛び込んで来て、それを見た彼女らは悲鳴を上げながら逃げ回わったのでした。
私的には、蛾の大群より人間の中身の方が気持ち悪そうなんだけどなぁ、って、その時思いましたが・・・。
これが何か手がかりになるのか、って言われると困るのですが、まぁ、女の人は、そういったものを「神秘的だ」と思えるっていう耐性がある、っていうか、男の人と違った観点で、そのようなものを見ている、っていう事は分かるところから、それが「女性にしか分からない痛み」っていうものを、何となく垣間見たような、そんな気分に何故か成ったのでした。
・・・でも、女の人が全部、そういう感じだとは思っていませんが。
(リンク元(多謝):松井冬子/まついふゆこ/Fuyuko Matsui、CGFA- Frida Kahlo、NHKオンライン、Wikipedia)
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